岩戸寺(いわとじ)宝塔(国東塔)

 岩戸寺(いわとじ)(大分県国東市国東町岩戸寺1232)

   養老二年(718)、仁聞菩薩の創建と伝える天台宗の古刹。在銘の国東塔としては最古の塔。

岩戸寺宝塔(国東塔)(重要文化財、鎌倉時代中期 弘安六年 1283年、安山岩、高さ 329Cm)

笠、傾斜は深く、両端で強く反っている
石塔は、石造仁王像が立つ参道を100m位行くと右側、大石の上にある 塔身、頂部に首部を作り、側面は七行の刻銘を入れる

反花 ・ 蓮華座

基礎の上に、美しい反花と蓮華座を重ねた円形受座をおく

塔身の刻銘:「如法経奉納石塔一基」「右志者為当山平安」「仏法興隆広作修善」「乃至法界平等利益」

「弘安六年(1283)大歳癸未九月日」「大勧進金剛仏子尊忍」「造立者専日坊」

基  礎

基礎側面は、二区に分かちそれぞれに格狭間を入れる

国東塔は、当山平安・仏法興隆・法界平等利益のため、鎌倉時代中期の弘安六年(1283)の建立された

華麗な国東塔は、信者を迎えるように、大きな岩の上に立っている

相輪上端の火焔付宝珠と単弁の請花
宝珠・上下請花部・九輪の上に心柱頭を出す等、国東塔のモデル 露盤側面は二区で内に格狭間、その上に反花と蓮華座をおく

石造宝塔(国東塔) 二基

重文の国東塔の奥に立っている

 岩戸寺(いわとじ)八面石幢(せきどう)・石造仁王像            石仏と石塔-目次!

岩   戸   寺

室町期には十二坊を有していた

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*JR大分駅前又は杵築バスターミナルより大分交通バス「国東行き」乗車、終点国東で乗り換え、岩戸寺行きに乗車「岩戸寺バス停」下車、北西方向へ 徒歩約8分。但し、本数と時刻が合わないため、ほとんど役に立たない。私の場合は、国東市サイクリングターミナル(国東行きで「黒津崎バス停」下車、徒歩5分)で自転車を借りて行った。

(撮影:平成20年11月18日)