田原家(たわらけ)五重石塔

 田原家(たわらけ)五重石塔(大分県杵築市大田沓掛)

  沓掛城主 田原直平の供養塔と伝えられている南北朝時代の五重石塔

田原家(たわらけ)五重石塔(重要文化財、南北朝時代前期 延元四年 1339年、安山岩、高さ 411Cm)

五層部 屋根と軸部
装飾彫刻がなく、すっきりとした形で、九州を代表する石塔 三層部 屋根と軸部

各層、軸部と屋根は別石でつくり組み合わせる

屋根は各重とも、軒裏にくっきりと一重の垂木型つくる。軒の出は少なく両端でよく反っている

初層軸部は縦に長い長方形で、四面ともなにも刻まれていない 塔身と屋根は上層にいくほど逓減され、優美な姿を見せている

二重基壇上の基礎は背が低く、側面は四面とも三区に分け、それぞれに美しく彫られた格狭間を入れる

五重石塔のちかくに五輪塔 (安山岩、高さ 160Cm)があり、直平の父 盛直の墓と伝えられている

五重石塔の露盤は、四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる。格狭間内に延元二二(四)(1339)の刻銘がある

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石塔は、残念ながら相輪を欠くが、装飾彫刻がなく、すっきりとして、武士の供養塔に相応しい

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*杵築市大田庁舎から北西方向へ約1.2Km(杵築市大田庁舎へは、杵築市役所からコミュニティバス 大田庁舎行きがある)

(撮影:平成20年11月20日)