菅生寺(すぎょうじ)(奈良県吉野郡吉野町平尾)
菅生寺は、奈良時代から栄えた龍門寺の別院龍門台院の法統を受け継ぐ古刹
笠塔婆(南北朝時代初期)
菅生寺笠塔婆(南北朝時代初期 建武三年 1336年、花崗岩、総高 163Cm) |
慶円上人(貞応二年 八十四歳没)の廟として、弟子の照海が没後百十三年後の建武三年(1336)に建立した
笠の部分 | ||
笠下に「ア」の種子を薬研彫りする | 三行にわたって、下段の刻銘がある |
「行年八十四才貞応二年(1223)癸未正月二十七日御入定」
「当寺本願慶円上人御廟也」
「四代弟子照海 兼務三年(1336)丙子正月廿七日造立」
菅生寺五輪塔(県指定文化財、14世紀前半造立、花崗岩、高さ 160Cm)
火輪の軒反(のきぞり)は鎌倉時代末期の様式 | ||
五輪塔は、龍門寺の開祖 義淵僧正の墓所と伝えられている | 水輪の曲線にも鎌倉時代末期の様式がみられる |
昭和四年に金銅舎利容器一合、水晶玉、昭和五十八年に、地下から十三世紀代の青白磁四耳壷が出土した
地輪の下に複弁の反花座を設ける
菅生寺(すぎょうじ)本堂
笠塔婆と五輪塔は本堂裏にある
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*寺名の菅生寺は寺の説明板に「スギョウジ」とかながふってあった。近鉄吉野線「大和上市駅」より吉野町福祉バスに乗車「小学校(吉野北小学校)バス停」下車、徒歩5分
(撮影:平成20年1月4日)