天満神社(てんまじんじゃ)(奈良県大和高田市大字根成柿614)
神域に立つ平安時代後期の石造多宝塔は、多宝塔の中で日本最古の遺品。
天満神社(てんまじんじゃ)石造多宝塔 (市指定文化財、平安時代後期、凝灰岩、高さ 190Cm)
露盤、別石で三段に刻まれ、上層屋根の上に積まれている | ||
本殿南側の黄金塚(こがねづか)に、石造層塔と並んで立っている | 上層屋根、軒は厚く、緩やかに反り、勾配もゆるい |
主 部
円柱型の首部は、別石で作られている
初層 屋根
屋根は、軒が厚く、緩やかに反る。屋根上に亀腹が刻出され、北面に約12Cm角の納入孔が開けられている。
多宝塔は、低い二段の切石の基礎の上に立ち、初層軸部は大きく、その上の屋根には納入孔が開けられた亀腹が刻出されている |
初層 軸部
方形の大きな軸部は、四面とも無地で刻銘はない
初層屋根の上に、別石で首部をつくり、その上に上層屋根と露盤を置く。屋根は、両方とも軒が厚く緩やかに反り、軒下の垂木型はつくらない |
基 礎
方形の低い切石を二段に積む
二基並んだ平安時代後期の古塔
向かって右側は、平安時代後期の石造層塔
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* 近鉄大阪線 大和高田駅前から大和高田市コミュニティバス外回りに乗車、「根成柿(ねなりがき)バス停」下車 北東方向へ徒歩 約4分。
(撮影:平成22年8月24日)