安楽寺跡(あんらくじあと)法華経板碑(奈良県大和高田市根成柿)
天満神社の神宮寺であったが、現在は廃寺で小堂内に十一面観音を安置する。
安楽寺跡法華経板碑(市指定文化財、室町時代中期 文明3年 1471年、花崗岩、高さ 135Cm)
頭部山形で切込をつくる。額部の下を枠取りし、「南無妙法蓮華経千部読誦」と大きく刻み、下方に紀年銘と造立者名を刻む |
平成20年7月に行った時は、道路横(写真、最上)に立っていたが、今回(平成22年8月)はお堂の前に移設してあった
板碑 下部
刻銘は、「文明三年(1471)辛卯、二月十二日、家栄、敬白」と刻まれている
家栄は、越智家栄(おち いえひで)のことで、越智氏はこの地の地頭として、中世・戦国の時代に筒井氏に対抗して活躍した
安楽寺 本尊 十一面観音
安楽寺跡に残っている小堂と板碑
* 近鉄大阪線 大和高田駅前から大和高田市コミュニティバス内回りに乗車、「根成柿(ねなりがき)バス停」下車 北東方向へ徒歩 約3分。天満神社の南側に位置している。
(撮影:平成20年7月26日、平成22年8月24日)