談山神社(たんざんじんじゃ)摩尼輪塔

 談山神社摩尼輪塔(たんざんじんじゃまにりんとう)(奈良県桜井市多武峯)

  塔身が八角柱状で上部に宝珠形の大月輪を作り出している。塔身の上に笠を置き、頂上に露盤、その上に伏鉢・請花・宝珠を飾る

談山神社摩尼輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期 乾元二年 1303年、花崗岩、高さ 315Cm)

塔身正面に「妙覚究竟摩尼輪」と「乾元二年(1303)癸卯五月日立之」の刻銘があり、刻銘から摩尼輪塔と呼ばれる(摩尼とは、宝珠のこと)

笠は方形で軒反が美しい。笠上に露盤・伏鉢・請花・宝珠をつくる

大月輪面は、胎蔵界大日如来の種子「アーク」を薬研彫りで刻む

談山神社の旧 参道に立つ摩尼輪塔

摩尼輪塔は、旧 妙楽寺の遺品で一ノ鳥居から五十二基の町石の最終笠塔婆。妙覚位は、終極の位にあたる

談山神社石燈籠

談山神社石燈籠(重要文化財、鎌倉時代後期 元徳三年 1331年、花崗岩、高さ 255Cm)

六角形の燈籠で、請花・宝珠は後補。中台側面二区に格狭間を刻む 竿は、中節の四方に蓮華文を刻出、上部に元徳三年の銘がある

竿の刻銘:「元徳三年(1331)辛未 二月日願主敬白」「大工利弘」

火袋は一面が火口、一面が円窓、残る四面は蓮華座月輪上に四天王の種子を刻む

基礎上端は複弁の反花で、竿の受座は蓮実式、側面は二区に分け夫々に格狭間を作る

 談山神社十三重石塔、西門弥勒石仏                    石仏と石塔-目次!

談山神社十三重塔(重要文化財、室町時代 享禄五年 1532年再建、桧皮葺、高さ 16.17m)

 笠塔婆(かさとうば)                                 石燈籠(いしどうろう)

*JR・近鉄桜井駅より奈良交通バス<談山神社行き>乗車、「談山神社」下車すぐ

(撮影:平成19年5月20日、平成21年2月5日、十三重塔は、平成17年11月19日))