応願寺(おうがんじ)地蔵石仏と名号板碑

 応願寺(おうがんじ)(奈良県生駒市萩原町144)

応願寺 地蔵石仏(鎌倉時代後期 永仁二年 1294年、花崗岩、高さ 206Cm 幅81.5Cm)

円形頭光を浮彫にし、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ像高147Cmの地蔵菩薩立像を厚肉彫りする。衣文や錫杖頭など表現が優れている

光背の向かって右側に「永仁二年(1294)甲午九月十一日」の浅い刻銘がある。時代と作風から、この地方で活躍した伊派の名工、伊行氏の作品と考えられている

地蔵菩薩頭部、鼻の修理が痛ましい 円形の台座の上に立っている。衣文の流れもゆったりとして美しい

  応願寺(おうがんじ)名号板碑

応願寺名号板碑(室町時代後期 天文十六年 1547年、花崗岩、高さ 117Cm 幅 43Cm)

頭部に阿弥陀三尊の種子を刻む。阿弥陀の種子は、中央に大きく月輪内に刻む。身部は輪郭を巻き内に南無阿弥陀仏の名号を彫る

輪郭の左右に「天文十六年丁未念仏人数二十六人」「十一月十三日 居念仏人数四十七人」念仏衆の集まりによって板碑が作られた

  名号・十三仏板碑

名号・十三仏板碑(上部欠損 高さ 63Cm 幅37Cm)
室町時代後期、天文十八年 1549年、花崗岩
中央部に六字名号を刻み、左右に梵字で十三仏を配置し、下部
に天文己酉(1549)の年号を刻んでいる

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応願寺 十三重石塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 275Cm)

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*近鉄生駒線「南生駒駅」下車、西へ 徒歩10分

(撮影:平成20年7月11日)