室生寺(むろうじ)宝篋印塔

 室生寺(むろうじ)(奈良県宇陀市室生区室生78)

室生寺(むろうじ)宝篋印塔(南北朝時代前期、花崗岩、高さ 160Cm)

塔身、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(ア−:開敷華王)
宝篋印塔は、重文の五輪塔に隣接して立っている 塔身は、輪郭をつくり月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(アン:無量寿)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付きで内は無地

塔身は、輪郭をつくり月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(アク:天鼓雷音)
塔身は、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(ア:宝幢) 二段の切石の基壇上に、大和様式の反花座を設ける。相輪は上部欠失

複弁の反花座を設け宝篋印塔を安置する。基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる

 軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)磨崖仏

軍茶利明王磨崖仏(江戸時代中期 享保十二年 1727年、花崗岩、像高 81Cm)

金堂の前、東側にある大きな石に刻まれている。像は、舟形を彫りくぼめ、十臂の軍茶利明王を半肉彫りする。

左脇に「煩悩即菩提、生死即涅槃、于時、享保丁未(1727)七月日、住持、密山」の文字が刻まれている

軍茶利明王(ぐんだりみょうおう):五大明王の一で「宝生如来(ほうしょうにょらい)」が怒りを表した姿とする

五重塔のそばに約20体の石仏(江戸時代)が置かれている

室生寺(むろうじ)の境内に咲く石楠花(しゃくなげ)の花

鎧    坂

階段の両側には石楠花の木が植えられて、シーズンには上のような花をびっしりと咲かせる

 笠間街道の阿弥陀仏                              石仏と石塔-目次!

室生寺五重塔(国宝、平安時代初期、桧皮葺、高さ 16.18m)

 石  仏-紀年順-目次

宝篋印塔紀年順  乗禅寺宝篋印塔(前方左端)(南北朝時代)  宝篋印塔-紀年順-目次

*近鉄大阪線「室生口大野駅」より奈良交通バス 室生寺行きで終点「室生寺前バス停」下車

(撮影:平成18年9月24日、平成21年5月2日)