笠間街道は古くから、大和より伊勢へと向かう道。お伊勢参りをはじめとする旅人の平安を祈る石仏が彫られている
下笠間の磨崖阿弥陀石仏
滝山阿弥陀磨崖仏(奈良県宇陀市室生区下笠間)
滝山阿弥陀磨崖仏(鎌倉時代後期 永仁二年 1294年、花崗岩、像高 163Cm)
二重光背を彫りくぼめ、蓮華座上に立ち来迎印を結ぶ阿弥陀像を半肉彫りする。頭部より放射線が何本も線彫りされ頭光をあらわす |
像の向かって左側に「永仁弐季(1294)甲午五月一日願主定証」の刻銘がある
上笠間阿弥陀磨崖仏(奈良県宇陀市室生区上笠間)
阿弥陀三尊磨崖仏(室町時代後期 天文三年 1534年、像高 159Cm)
脇侍は梵字(種子)で、向かって右側に「観音菩薩(サ)」が、左側は「勢至菩薩(サク)」が刻まれている
舟形光背を彫りくぼめ、下部に蓮華座を設け、来迎印を結んだ阿弥陀如来像を半肉彫りする |
滝之尾長者一夜の作と伝えられている
阿弥陀仏の向かって右側に、蓮華座上の月輪に観音菩薩の種子「サ」を刻む
左側に、蓮華座上の月輪に勢至菩薩の種子「サク」を刻む
*長久寺より徒歩。
(撮影:平成19年8月15日)