神宮寺(じんぐうじ)宝篋印塔

 神宮寺(じんぐうじ)(奈良市須川町584)

神宮寺(じんぐうじ)宝篋印塔(市指定文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 229Cm)

塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦)
奈良市内だが、JR奈良駅からバスで須川バス停まで36分、ひなびた所 塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)

笠は下二段、上三段の上を屋根型にし、上に露盤をうすく刻出する。隅飾は二弧で側面無地

塔身、側面に大きく雄渾な金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)
塔身、輪郭を巻き月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生) 塔身の梵字が美しく映え、古式をしめす鎌倉時代中期の宝篋印塔

基礎は低く、側面が四面とも無地、上に別石で二段をつくる

相輪は、下部と上端が欠損する。九輪の彫りは深い 隅飾は、別石で二弧、側面無地、隅角(すみかど)が垂直に立つ

笠の上部が屋根型につくられていて大変珍しい。この様式は大和の古い宝篋印塔に限ってあり、山口薬師寺宝篋印塔(1278)などにみられる

神宮寺五輪塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 150Cm) 阿弥陀如来立像(室町時代 天文十年 1541年、花崗岩、高さ85Cm)

神宮寺 本堂

宝篋印塔は、本堂の右手 手前に立っている

 茶畑の地蔵石仏                                 石仏と石塔-目次!

神宮寺

宝篋印塔紀年順  壷阪寺(つぼさかでら)宝篋印塔(鎌倉時代中期)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR・近鉄奈良駅より下狭川または広岡行きに乗車、「須川バス停」下車 南へ徒歩12分。(バスの便が少ない)

(撮影:平成20年7月31日)