教弘寺(きょうこうじ)五輪塔

 教弘寺(きょうこうじ)(奈良県生駒市小倉寺町539)

  役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたと伝える真言宗醍醐寺派の古刹

教弘寺(きょうこうじ)五輪塔(鎌倉時代末期 正慶二年 1333年、花崗岩、高さ 122Cm)

空・風輪、風・空輪は一石で作る。空輪は宝珠形
五輪塔は、本堂北側の一段高くなった所に立っている 火輪、軒は厚く下端は直線に近いがわずかに反り、上端は総反り

地輪 南面

地輪南面に「大願主龍円位、正慶二年(1333)癸酉三月日、并 門弟等敬白」の刻銘がある

水輪、最大径が下部にあり、上にすぼまっている
地輪の下に、形のいい大和様式の複弁反花座を設ける 五輪塔は、二段の切石の基壇上に反花座を設け、その上に据えられる

鎌倉時代末期の正慶二年(1333)の北朝年号が刻まれた貴重な在銘五輪塔

形の整った非常に美しい五輪塔で、鎌倉時代末期の様式を伝えている。風輪に一部に損傷があるが気にならない

  教弘寺(きょうこうじ)石龕 役行者像

教弘寺 役行者 石龕仏(桃山時代 天正六年 1578年、花崗岩、高さ 98Cm)

中央に役行者、向かって左下に斧をもつ前鬼、右下に壺を持つ後鬼(ごき)を浮き彫りにする

中央に刻まれた役行者倚座像(えんのぎょうじゃいざぞう) 右下、後鬼の横に「天正六年(1578)の紀年銘がある

  教弘寺(きょうこうじ)十三重石塔

教弘寺十三重石塔(鎌倉末期〜南北朝時代、花崗岩、高さ 400Cm)

本堂の南側に立っている。初層軸部は、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する。紀年銘はない。

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教  弘  寺

一乗寺といえば、なんといってもこの平安時代後期の美しい国宝三重塔が忘れられない

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*近鉄生駒線「一分駅」下車、西方向へ徒歩 約35分

(撮影:平成21年8月25日)