観泉寺(かんせんじ)(奈良県生駒市小瀬町582)
寺伝によれば、元禄六年(1693) 僧龍峯により開かれた融通念仏宗の寺院。境内には、石造美術品が数多くある。
観泉寺(かんせんじ)十三重石塔(南北朝時代前期 康永四年 1345年、花崗岩、高さ 397Cm)
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(タラーク:宝生如来) | ||
本堂に向かって、右側の小庭園に立っている。相輪は新補。 | 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(キリーク:阿弥陀) |
初層・二層屋根
屋根は水平にのび両端で反り上る。軒下に薄い一重の垂木型をつくる
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(アク:不空成就如来) | ||
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(ウーン:阿閦如来) | 同じ生駒市にある法楽寺十三重石塔は、同じ年に造立された作品 |
基 礎
基礎は素面で、一面に「康永四年(1345)乙酉三月日、大願主道一」の刻銘がある
刻銘:「康永四年(1345)乙酉三月日、大願主道一」
壇上積 基壇と反花座
基壇上に複弁反花座を置き、その上に石塔を立てる。壇上積基壇は、側面を二区とし、各々の羽目石に格狭間を刻む。
観泉寺(かんせんじ)本堂 (融通念仏宗)
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*近鉄 生駒線「南生駒駅」下車、東方向へ 徒歩 約3分。
(撮影:平成23年1月12日)