長谷寺(ちょうこくじ)釈迦種子石塔婆

 長谷寺(ちょうこくじ)石塔婆群 (宮城県石巻市真野字萱原 2)

   釈迦種子を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代後期 正和五年(1316)の紀年銘がある。

長谷寺 釈迦種子石塔婆(鎌倉朝時代後期 正和五年 1316年、粘板岩、高さ 90Cm 幅 44Cm 厚さ 7Cm)

門前の参道脇に立つ石塔婆群の二列目。身部は、上方に釈迦種子、下方は紀年銘のみを刻む。

身部 上方

釈迦如来の種子「バク」に空点と荘厳点がついている。

種子の読みは、体文「バ」に空点で「バン」、さらに涅槃点で「バンク」か?

身部 下方

願文はなく、中央に紀年銘が刻まれている。

刻銘:「正和五年(1316)十月」

 長谷寺(ちょうこくじ)金剛界大日種子石塔婆 (宮城県石巻市真野字萱原 2)

   金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代中期 弘安八年(1285)の紀年銘がある。

長谷寺 金剛界大日種子石塔婆(鎌倉朝時代中期 弘安八年 1285年、粘板岩、高さ 110Cm 幅 36Cm 厚さ 17Cm)

参道横の石塔婆群、前から二列目に立つ。身部は、上方に金剛界大日種子「バン」、下方は紀年銘のみを刻む。

刻銘:「弘安八年(1316)、口口、・・・・」

 長谷寺(ちょうこくじ)金剛界大日種子石塔婆 (宮城県石巻市真野字萱原 2)

   金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代後期 正安三年(1301)の紀年銘がある。

長谷寺 金剛界大日種子石塔婆(鎌倉朝時代後期 正安三年 1301年、粘板岩、高さ 130Cm 幅 46Cm 厚さ 13Cm)

参道横の石塔婆群、前から三列目に立つ。身部は、上方に金剛界大日種子「バン」、下方は紀年銘のみを刻む。

刻銘:「正安三(1301)正月廿八日」

 長谷寺(ちょうこくじ)阿閦(あしゅく)種子石塔婆 (宮城県石巻市真野字萱原 2)

   阿閦種子「ウーン」を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代後期 正和二年(1313)の紀年銘がある。

長谷寺 阿閦(あしゅく)種子石塔婆(鎌倉朝時代後期 正和二年 1313年、粘板岩、高さ 95Cm 幅 35Cm 厚さ 6Cm)

参道横の石塔婆群、前から二列目に立つ。身部は、上方に阿閦(あしゅく)種子「ウーン」、下方は願文と紀年銘を刻む。

阿閦(あしゅく)如来の種子「ウーン」を刻む。 下方の刻銘

刻銘は、向って右から「右志者為過去悲・・・・・」、「正和二年(1313)五月十・・」と刻む。

※ 長谷寺(ちょうこくじ)石塔婆群 一覧

 長谷寺(ちょうこくじ)胎蔵界大日種子石塔婆                  石仏と石塔-目次!

長谷寺(ちょうこくじ)参道脇石塔婆群

参道脇に立つ石塔婆群は、長谷寺周辺から集まってきたものといわれている。

本石塔婆群は、湿地のせいか全体に白い苔が付着し保存が悪い。

 板碑(いたび)

*JR石巻線 陸前稲井駅から北東方向へ 約5.0Km。当地域は、地元住民を対象にした乗合タクシーがあるだけで、バスの便はない。

(撮影:平成26年4月13日)