専称廃寺跡貞治六年銘名号石塔婆

 専称廃寺跡(せんしょうはいじあと)(菅原神社)(宮城県石巻市湊字鹿妻山)

  時宗の法号「永阿弥陀仏」を刻む名号石塔婆で、南北朝時代中期 貞治六年(1367)の紀年銘がある。

専称廃寺跡 名号石塔婆 (南北朝時代中期 貞治六年 1367年、粘板岩、高さ 127Cm 幅 43Cm 厚さ 15Cm)

石塔婆は方形状。身部は、中央に大きく「南無阿弥陀仏」の六字名号、下方は「永阿弥陀仏」の法号と紀年銘を刻む。

石塔婆、下方の刻銘

名号を挟んで、向って右側に「永阿弥陀佛」、左側に「貞治六年(1367)五月十九日」と刻んでいる。

刻銘:「貞治六年(1367)五月十九日」 刻銘:「永阿弥陀佛」

専称廃寺跡貞治七年銘名号石塔婆

 専称廃寺跡(せんしょうはいじあと)(菅原神社)(宮城県石巻市湊字鹿妻山)

  上部を欠く石塔婆で、下方の阿弥陀仏号と紀年銘を残す。南北朝時代中期 貞治七年(1368)の紀年銘がある。

専称廃寺跡 名号石塔婆 (南北朝時代中期 貞治七年 1368年、粘板岩、高さ 49Cm 幅 26Cm 厚さ 6Cm)

六字名号の部分、最後の佛を残して上部を欠失する。身部は、下方に「清阿弥陀仏」の法号、「貞治七年(1368)閨六月、二、日」の紀年銘を残す。

刻銘:「貞治七年(1368)閨六月、二、日」 刻銘:「清阿弥陀佛」

尚、貞治七年(1368)は二月十七日迄で、六月二日は改元し応安元年になっている。

専称廃寺跡応安七年銘名号石塔婆

 専称廃寺跡(せんしょうはいじあと)(菅原神社)(宮城県石巻市湊字鹿妻山)

  時宗独特の文字で六字名号を刻んだ石塔婆で、南北朝時代中期 応安七年(1374)の紀年銘がある。

専称廃寺跡 名号石塔婆 (南北朝時代中期 応安七年 1374年、粘板岩、高さ 108Cm 幅 38Cm 厚さ 6Cm)
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石塔婆は、中央に大きく六字名号、その下方、向って右側に「見阿弥陀仏」の法号と「応安七年(1374)」の紀年銘を刻む。

時宗の六字名号は、「南無阿弥陀佛」の「弥」の弓偏が半月状に書かれているのが特徴という。

刻銘部(全文) 刻銘:「應安七年(1374)七月四日」

刻銘部(全文):「見阿弥陀佛、應安七年(1374)七月四日」

※ 専称廃寺跡(せんしょうはいじあと)の石塔婆一覧

  専称廃寺跡 永徳二年銘 名号石塔婆                        石仏と石塔-目次!

菅原神社(専称廃寺跡)

石塔婆群は、菅原神社拝殿の向って左手から裏側にかけて立っている。

 板碑(いたび)

*JR石巻線 「渡波(わたのは)駅」下車、北西方向へ徒歩 約2.3Km。

(撮影:平成26年4月10日)