無動寺(むどうじ)十三重石塔

 無動寺(むどうじ)(三重県名張市黒田902)

無動寺十三重石塔(室町時代中期 文明七年 1475年、凝灰岩、反花を除く高さ 372Cm)

初層軸部(正面)、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(ウーン:阿閦)
十三重石塔は、本堂の手前、右側に立っている 初層軸部(左面)、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生)

屋根の軒反(のきぞり)は、おだやかで力強さはない。軒裏に薄く一段の垂木型を刻出する

初層軸部(背面)、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)
初層軸部(右面)、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就) 石塔は、数少ない室町時代のもので 文明七年(1475)の紀年銘がある

基  礎  正  面

「文明七年(1475)乙未、願主空徹、十月廿七日」の紀年銘が入る

基  礎  背  面

「延享二(1745)乙丑天、十二月吉辰、奉再興、願主名張町、木平氏」の補修銘が入る

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠。延享二年に四層・十層の屋根と相輪、明治に入って十一層 屋根の補修が行われた

切石の二段基壇の上に五輪塔複弁反花座を入れ、その上に蓮華請座を後補する

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無  動  寺

弘法大師の開山と伝える真言宗醍醐派の寺院。本尊の木造不動明王立像(平安時代後期)は重要文化財に指定されている

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*近鉄大阪線 「赤目口駅」下車 北方向へ 徒歩 約30分。

(撮影:平成21年8月15日)