宗徳寺(そうとくじ)三重石塔

 宗徳寺(そうとくじ)(三重県亀山市両尾町原尾208)

宗徳寺(そうとくじ)三重石塔 (市指定文化財、鎌倉時代前期、花崗岩、高さ 229Cm)

三層部、この屋根石のみ照り屋根(反り屋根)になっている
寺院前の道を北方向に突き当り、左折 直進。樹林の中に立っている 二層部、一・二層の屋根上部に、上層の軸部をつくりだす

初層軸部 正面

縦に長い軸部で、舟形を浅く彫りくぼめた中に四方仏を薄肉彫りする

一・二層の屋根は、わずかに上向きに反る起り(むくり)屋根になっている
初層軸部背面、舟形を浅く彫りくぼめた中に四方仏を薄肉彫りする 基礎はすべて地中に埋まって見えないが、かなり低い基礎という

初層軸部と二層目軸部の逓減が強く、本来は五重石塔であったと言われているが、三重石塔としても不自然さは感じない

初層軸部 左面

縦に長い軸部に四方仏を薄肉彫りしているが、摩耗がきつく像名の判定はつけにくい

相輪は上部を欠損する。九輪部は三輪と少し残っているが、一輪分の高さが高いことから当初は五輪の上に宝珠がのる形であったとも言われている

初層軸部 右面

軸部の高さは55Cmの方柱形で、舟形を浅く彫りくぼめた中に四方仏を薄肉彫りする

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宗  徳  寺

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*JR関西本線 亀山駅前よりコミュニティバス 野登ルート乗車、両尾(ふたお)バス停」下車 西方向へ徒歩 約8分。石塔は寺の外にあり、宗徳寺の前の道を北方向に突き当り、左に曲がりしばらく直進すると樹林の間に立っている。宗徳寺から見れば西北の位置にあたる。

(撮影:平成21年9月8日)