浄明院(じょうみょういん)宝篋印塔

 浄明院(じょうみょういん)(三重県津市乙部3-12)

浄明院 宝篋印塔(県指定文化財、鎌倉時代後期 文保二年 1318年、花崗岩 、高さ 155Cm)

塔身、月輪を陽刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来)
石塔は、門を入って道路沿いの右手に立っている 塔身、月輪を陽刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で、内部の小月輪に各面とも梵字「ア」を刻む

塔身、月輪を陽刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来)
塔身、月輪を陽刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就) 鎌倉時代後期に造立された 三重県の代表的な宝篋印塔である

基礎 正面

基礎は背面を除く三面が同じで、輪郭を巻き内に形のいい格狭間をつくる

相輪は下から伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠で、九輪は八輪を残し、上は後補。塔身は、江戸時代の後補で、砂岩系の石材を使用する

基礎 背面

基礎の背面に「敬白、奉造立宝塔一基、為二親聖霊、証大幷、乃至法界平等利益、

造立如右、文保二年(1318)戊午十月廿一日、」の刻銘がある

笠の隅飾り(内に月輪を陽刻し、梵字「ア」を刻む 梵鐘(市指定文化財、江戸時代、総高 199Cm 外径 116Cm)

宝篋印塔 基壇と二段の台石

基壇と台石は後補。上段の台石は、上端が反花(かえりばな)形式になっている

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浄明院(じょうみょういん)

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*近鉄 名古屋線 「津新町駅」下車、東方向へ 徒歩 約26分。

(撮影:平成22年7月27日)