賢明寺(けんめいじ)(三重県津市久居元町2059)
賢明寺 石造板五輪塔(県指定文化財、鎌倉時代中期 弘安八年 1285年、砂岩、高さ 168Cm)
珍しい板五輪塔は、賢明寺山門 北側 約50mの小墓地入口に立っている。厚さ 約25Cmの板状に加工された砂岩を五輪塔形に加工する |
空・風輪 (正面、梵字「キャ・カ」を刻む))
正面の各輪には、上から「キャ・カ・ラ・バ・ア」の発心門(東門)の梵字が刻まれている
板五輪塔は、砂岩の一石からなる一石五輪塔で、四面の各輪に五輪塔四門の梵字が刻まれている。 |
南面(写真:上右)の各輪には、上から「キャー・カー・ラー・バー・アー」の修行門(南門)の梵字が刻まれている
水輪 (正面、梵字「バ」を刻む)
正面の各輪には、上から「キャ・カ・ラ・バ・ア」の発心門(東門)の梵字が刻まれている
地輪正面の刻銘:「弘安八(1285)二、彼岸、初日」 | 地輪、向かって右面の刻銘:「為先妃尼願阿」 |
背面を除く地輪の下部に「弘安八(1285)二、彼岸、初日」、「為先妃尼願阿」「迎周忌敬白」の銘文が刻まれている
地輪、向かって左面の刻銘:「迎周忌敬白」 | 背面は、各輪に涅槃門(北門)の梵字のみが刻まれ、銘文はない |
背面(写真:上右)の各輪には、上から「キャク・カク・ラク・バク・アク」の涅槃門(北門)の梵字が刻まれている
賢明寺 本堂
本堂前中央の銅燈籠(市指定文化財、貞享二年 1685年銘)は、初代久居藩主の藤堂高通が寄進したもの
賢明寺 山門 (市指定文化財、江戸時代中期 貞享−元禄年間、本瓦葺)
正面に仁王像、背面に毘沙門天・多聞天像を安置する
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*近鉄 名古屋線 「桃園駅」下車、北西方向へ 約1.5Km。
(撮影:平成22年7月27日)