福成就寺(ふくじょうじゅじ)十三重石塔

 福成就寺(ふくじょうじゅじ)(三重県名張市箕曲中村1041)

福成就寺十三重石塔(重要美術品、鎌倉時代後期 正応元年 1288年、花崗岩、高さ 約480Cm)

塔身は後補、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦)
十三重石塔は、本堂に向かって左手前に立っている 塔身は後補、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生)

屋根の軒反(のきぞり)は力強く、軒裏に一段の垂木型を刻出する。屋根の上部に上層の低い軸部を作り出す

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)
塔身は後補、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就) 石塔は、源頼政の臣、猪之早太追善の為、造立されたと伝える

基  礎  北  面

摩耗が激しいが「正応元年(1288)、卯月二十三日、・・・道仁・・・、・・・行勢大口村定・・・、・・・丹氏茶、・・・丹氏安、大願主・・・」の刻銘が入る

基  礎  正  面

基礎正面に「享保十二年(1727)、丁未天、三月五日、再建村中」の追刻がある

相輪も後補で、上から宝珠・請花・水煙・九輪・請花・伏鉢。塔身と基礎の間に南北朝時代の五輪塔反花座(かえりばなざ)を挿入する

切石の二段基壇は江戸時代、基壇上の五輪塔複弁反花座は桃山時代、その上の請座は江戸中期

の享保年間のものを追補したもので、基礎上の五輪塔反花座を含め石塔の高さを高くするために集められたという

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福 成 就 寺 本 堂

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*近鉄大阪線 「名張駅」下車 南南西方向へ 徒歩 約30分。又は近鉄 名張駅東口より三交バス「西五番町バス停」下車 徒歩5分。

(撮影:平成21年8月15日)