京都 大原の里-2

 大長瀬宝篋印塔

 大長瀬宝篋印塔(京都市左京区大原大長瀬町)

 大長瀬町の集会所横にある、昭和四十四年に見出された珍しい宝篋印塔

大長瀬宝篋印塔二基(向かって右:鎌倉時代後期、左:南北朝時代)

塔身の正面部だけ、月輪内に「キリーク」(弥陀の種子)を刻む
基礎三面に輪郭を作らずに格狭間を刻む。相輪は後補 基礎正面には元亨元年(1321)の銘

向かって右の宝篋印塔(塔身の弥陀一尊は非常に珍しい)

元亨元年(1321)に一結衆等(いっけつしゅうら)が弥陀の信仰のため建立した

旧街道より少し入った大長瀬町の集会所横に宝篋印塔はある

向かって左側の宝篋印塔(右側の宝篋印塔を模した南北朝時代の作) 宝篋印塔の向かって右側にあった、石に刻まれた地蔵菩薩

花尻橋の阿弥陀石仏

 阿弥陀石仏(京都市左京区八瀬花尻町)

 花尻橋のバス停(土井志ば漬本社前)の北、「江文神社」(えぶみじんじゃ)御旅所の鳥居の北側、石仏堂にある

阿弥陀石仏(鎌倉時代中期、花崗岩、高さ105Cm)

阿弥陀石仏頭部(二重円光背、厚肉彫りの定印阿弥陀仏)
拝観する角度により表情が変わる。像は一石で彫りだす 阿弥陀石仏頭部側面

菜の花に彩られた大原、里の春

惟喬親王墓

 惟喬親王(これたかしんのう)墓五輪塔(京都市左京区大原上野町)

惟喬親王墓塔、五輪塔(鎌倉時代、花崗岩、高さ 150Cm)

 勝林院(しょうりんいん)宝篋印塔                      石仏と石塔-目次!

惟喬親王は、文徳天皇の第一皇子。異母弟は惟仁親王(清和天皇) 阿弥陀石仏(室町時代)(親王墓、石段を登った左側にある)

 石  仏-紀年順-目次

宝篋印塔紀年順  青岸渡寺(せいがんとじ)宝篋印塔(鎌倉時代後期)  宝篋印塔-紀年順-目次

*大原行きバス乗車、「花尻橋」下車、徒歩約1分で花尻橋の「阿弥陀仏」へ。後、大原方面へ行くコースで「惟喬親王墓」・大長瀬の宝篋印塔へ行く

(撮影:平成19年4月21日)