勝林院(しょうりんいん)宝篋印塔

 勝林院(しょうりんいん)(京都市左京区大原勝林院町187)

 慈覚大師が開き、寂源(じゃくげん)長和二年(1013)に創建した寺院

勝林院 宝篋印塔(重要文化財、鎌倉時代後期 正和五年 1316年、花崗岩、高さ 264Cm)

塔身、月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(アク:天鼓雷音)
宝篋印塔は、本堂に向かって右側奥の境内に立っている 塔身、月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(ア:宝幢)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は別石で作り三弧輪郭付で内は無地

塔身、月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(アー:開敷華王)
塔身、月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(アン:無量寿) 基礎側面は無地で、別石の複弁反花座を上に置く

基礎に、鎌倉時代後期 正和五年(1316)の紀年銘がある

刻銘:「正和五季(1316)丙辰五月日造立之」「金剛仏子仙承」

相輪は完存する。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 別石で作られた、三弧輪郭付の大きな隅飾(すみかざり)

大きく見栄えのする宝篋印塔は、鎌倉時代後期の京都を代表する作品

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勝林院本堂(市指定文化財、安永六年 1777年、本尊は阿弥陀如来坐像)

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*JR京都駅よりバスターミナル「C3のりば」より17号または18号系統「大原」行き、終点下車。三千院より門前の道を北へ約100m行く

(撮影:平成19年4月21日、平成20年11月25日)