北野(きたの)天満宮 石燈籠

 北野天満宮(きたのてんまんぐう)(京都府上京区馬喰町)

  社伝に渡辺綱(わたなべのつな)寄進とある六角型石燈籠だが、香川県 白峯寺に同型の石燈籠があるところから鎌倉時代中期の作品とみられている。

北野天満宮(きたのてんまんぐう) 石燈籠 (重要美術品、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 180Cm)

宝珠・請花、やや小ぶりの為、後補とみられている。
燈籠は三光門(中門)をくぐった右側奥に立っている。 火袋、火口一面、丸窓一面、壁面四面の構成になる。

燈籠は古雅であるため茶人に好まれ、北野型あるいは白太夫社の側にあった所から白太夫型とも呼ばれている。

笠は、ゆるやかに反り、蕨手(らわびて)は小さい。

火 袋

上区、下区とも激しく風化しており、細部は不明。

中 台

上端は薄い二段で、側面・下端はとも風化が激しいが形がよい。

竿(さお)は、上・下端及び中央に三節をつくる。白峯寺石燈籠(文永四年 1267年)と同形の為、ほぼ同時代の作品とみられている。

基 礎

六角型で、上端は反花を刻む。

基 礎

基礎側面は、無地と思われる。

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北野天満宮拝殿(国宝、桃山時代 慶長十二年 1607年、入母屋造、桧皮葺)

この時期(二月末)、受験生が列を作ってお参りに来ていた。

 石燈籠(いしどうろう)

※ 京都市バス「北野天満宮前バス停」下車、すぐ。

(撮影:平成27年2月28日)