宝積寺(ほうしゃくじ)九重石塔

 宝積寺(ほうしゃくじ)(京都府乙訓郡大山崎町大字大山崎字銭原1)

  寺伝によると奈良時代に聖武天皇の勅願寺として僧行基が開いたと伝える

宝積寺九重石塔(町指定文化財、鎌倉時代中期 仁治二年 1241年、花崗岩、高さ 約600Cm)

初層軸部正面、二重光背形を彫りくぼめ薬師如来坐像を半肉彫りする
四層目軸部の側面に、仁治二年(1241)十月廿九日の紀年銘がある 初層軸部、二重光背を彫りくぼめ蓮華座上に釈迦如来を半肉彫りする

基礎には、左右二字の梵字が刻まれ、初層軸部の四方仏に対応した脇侍を表している。梵字の種子とあわせて、各面三尊形式をとっている

初層軸部の薬師如来面に対応した基礎側面の梵字 初層軸部の釈迦如来面に対応した基礎側面の梵字

石塔は、聖武天皇御塔の伝承があり、本堂の向かって左側に柵を設け立っている

初層軸部背面、二重光背を彫りくぼめ阿弥陀如来を半肉彫りする
二重に彫り下げた輪郭内に二重光背を彫りくぼめ弥勒如来を刻む もとは五重石塔だったと考えられている

基礎には、左右二字の梵字が刻まれ、初層軸部の四方仏に対応した脇侍を表している。梵字の種子と合わせて三尊形式をとっている

初層軸部、阿弥陀面に対応した基礎側面の梵字 初層軸部、弥勒面に対応した基礎側面の梵字

宝積寺三重塔(重要文化財、桃山時代 慶長九年 1604年、本瓦葺、高さ 19.5m)

 宝積寺(ほうしゃくじ)石燈籠(南側)                        石仏と石塔-目次!

宝積寺本堂(府指定文化財、入母屋造、本瓦葺、1606年改築)

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*JR山崎駅下車、徒歩約15分。

(撮影:平成15年4月・平成18年1月3日)