本満寺(ほんまんじ)開山宝塔

 本満寺(ほんまんじ)(京都市上京区寺町通今出川上ル2丁目鶴山町16)

  関白近衛道嗣の嫡子 日秀が応永十七年(1410)に創建。十二世日重の代、天文五年(1536)関白近衛尚道の外護により現在の地に移る。日蓮宗の本山

本満寺開山宝塔(室町時代前期 宝徳二年 1450年、花崗岩、高さ 166Cm)

笠は頂部に露盤、四隅に降棟、軒下に垂木型を刻出する
石塔は本殿の向かって右側の奥、墓地中央に立っている 塔身上部は、上に二段の段形、下に円板状をつくる

塔身軸部は扉を開いた形をつくり、三面はその内に「南無妙法蓮華経・南無多宝如来・南無釈迦牟尼仏」と刻む

塔身軸部背面は、「日秀聖人 宝徳二(1450)正月八と刻む 相輪は六輪を残し、それ以上は欠けている

基礎側面は輪郭を巻き、内に室町時代形状の格狭間をつくっている

  越前 松平秀康夫人 石廟

松平秀康夫人 石廟(江戸時代前期 元和七年 1621年、笏谷石製)

石廟側面、上部の蟇股と天女の彫刻
松平秀康夫人 石廟は、本殿の向かって左側にある 正面下部、檀上積基壇の羽目石には格狭間が刻まれている

松平秀康、秀康の母(長勝院)の石廟(重要文化財)も笏谷石でつくられ高野山にある

開山宝塔は大きな宝塔五基の中央に立っている

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本  満  寺

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*京阪電車 「出町柳駅」下車 徒歩 約12分

(撮影:平成20年10月31日、平成21年1月20日)