高野山 越前松平家 石廟

 高野山 越前松平家(えちぜんまつだいらけ)石廟(和歌山県伊都郡高野町高野山)

  松平秀康 廟

高野山 松平秀康 廟(重要文化財、安土桃山時代慶長十二年 1607年、凝灰岩、高さ 約360Cm)

壁面の浮彫。廟は、越前の笏谷石(しゃくだにいし)で作られている 壁面、地蔵菩薩の浮彫

秀康は家康の次男で、天正12年(1584)に羽柴秀吉のもとに養子、天正18年(1590)下総大名 結城晴朝の姪と婚姻、結城秀康と名乗り結城氏を継ぐ

関ヶ原の合戦後の慶長5年(1600)、越前北庄に移封され、慶長9年(1604)、松平姓に復する。慶長12年(1607)没、享年34歳

松平秀康 廟(入母屋造、正面軒 唐破風付、屋根本瓦形造出し、内部に宝篋印塔五基)

壁面、二十五菩薩のレリーフ。廟は、木造建築とほぼ同様の構成で瓦も石で造られている。各石廟の柱に長文の刻銘がある

  松平秀康母(長勝院) 廟

松平秀康母(長勝院) 廟(重要文化財、安土桃山時代 慶長九年 1604年、凝灰岩)

壁面、二十五菩薩の浮彫 正面 向かって右側、不動明王のレリーフ

長勝院廟は、秀康廟が造られる三年前の慶長九年(1604)に逆修のため建立された

壁面には仏菩薩や二十五菩薩、柱には刻銘が刻まれている

 高野山 名号(みょうごう)板碑                     石仏と石塔-目次!

松平秀康母(長勝院) 廟(切妻造妻入、屋根本瓦形造出し、内部に宝篋印塔二基と五輪塔一基)

*南海電車「極楽橋駅」にてケーブル乗換え「高野山駅」下車。高野山駅より 南海バス乗車、「奥の院前バス停」下車 徒歩

(撮影:平成20年5月6日、平成21年6月2日)