安福寺(あんぷくじ)十三重石塔

 安福寺(あんぷくじ)(京都府木津川市木津宮ノ裏272)

 東大寺・興福寺を焼討ちにした平重衡(しげひら)ゆかりの寺院で、十三重石塔は重衡の供養塔と伝えられている

安福寺(あんぷくじ)十三重石塔(重要美術品、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 450Cm)

初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
十三重石塔は、門をくぐったすぐ左側奥に立っている 初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来)

各層、屋根の軒反はゆるやかで、軒下に一重の垂木型を刻む

初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)
初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就) 石塔は、平重衡の供養塔と伝えられている

安福寺は、文治元年(1185年)6月23日に、衆徒の手により木津川原で処刑された平重衡を供養するために建立されたと伝えられる

基礎は、四面とも無地で刻銘もない

相輪と十三重目の屋根は後補 十三重石塔は檀上積基壇の上に立つ

基壇の上には、平重衡「八百弐十三回忌」と「八百二十四回忌」の卒塔婆が立っていた

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安 福 寺

本堂に安置する本尊の阿弥陀仏は、平重衡の引導仏と伝えられ本堂は「哀堂(あわんどう)」と呼ばれている

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*JR関西本線 「木津駅」 下車、北へ 徒歩 約8分

(平成20年7月31日撮影)