祥光寺(しょうこうじ)石造宝塔

 祥光寺(しょうこうじ)(茨城県桜川市本木78)

   寺伝によれば大同元年(608)、徳一大師の創建と伝える寺院。在銘の石造宝塔としては最古のもの。

祥光寺 石造宝塔(県指定文化財、鎌倉時代前期 建仁二年 1202年、凝灰岩、高さ 120Cm)

笠上端にはめ込まれていた相輪は欠失し、他の五輪塔 風・空輪を載せる
石塔は、門を入り、本堂へと続く参道の左手に立っている 塔身頂部は、低い首部を作り出し、首部の側面は無地

宝塔 笠

笠は低く、軒の反りは緩い。軒裏に一重の垂木型、頂部の露盤上に低い伏鉢と請花を刻出する

塔身 「建仁二年(1202)」「孝子九人」の刻銘 塔身 「造立多宝塔」「右為源真法印」の刻銘

円筒型の塔身に四行の刻銘が入っている。建仁二年(1202)は、在銘石造宝塔では最古の紀年銘になる

塔身の刻銘:「造立多宝塔」「右為源真法印」「建仁二年(1202)」「孝子九人」

基礎は低く、側面は素面

笠は、背面の一部が欠ける。石造宝塔は、鎌倉時代前期の建仁二年(1202)の在銘最古の宝塔で、大変貴重な作品

近くの自転車道に咲いていた水仙の花

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石造多宝塔 覆屋

覆屋の側面は、目の粗い金網が張られている

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*県道41号線大曽根交差点北側の雨引小学校の東方向約800mに位置する。私の場合は、JR土浦駅前から関東鉄道バス 筑波山口行きに乗車、終点で自転車を借りて行った。

(撮影:平成22年4月4日)