坂元 阿弥陀堂(さかもとあみだどう)五重石塔(兵庫県加西市坂元町531)
坂元 阿弥陀堂五重石塔(県指定文化財、鎌倉時代中期、凝灰岩、高さ 192Cm)
五層部、頂部に露盤をつくる | ||
五重石塔は、坂元町阿弥陀堂の東側(向かって左側)に立つ | 四層部、各層、軒口は厚く、外傾する |
初 層 軸 部
縦長の軸部で、四面とも素面。四方仏の種子もなく、すっきりとしている。
三層部、各層の屋根上部に、上層の軸部をつくりだす | ||
二層部、各層、屋根の下端を方形に彫り、下層の軸部をはめ込む | 近くの慈眼寺五重石塔に比べ、軸部・屋根とも背が高い |
初 層 屋 根
軒口は厚く、屋根の下端はほぼ一直線で両端がわずかに反る
姿・工法とも、ここから約1Km北東にある、慈眼寺五重石塔(弘安三年)によく似ており、慈眼寺と同時代の鎌倉中期の造立と考えられる |
基 壇
切石の基壇で、基礎はない。初層軸部が、慈眼寺五重石塔に比べ10Cmも高いことから、当初から基礎がなかったとも考えられている。
坂元町 阿弥陀堂
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*中国ハイウェイバス(JRバス・神姫バス) 「アスティア加西バス停」、又は北条鉄道「北条駅」 下車 西南西方向へ 約2Km。阿弥陀堂は大歳神社の西南 約150m。北条駅構内の観光案内所で、レンタサイクルが利用できる。
(撮影:平成21年8月7日)