須佐男神社(すさのおじんじゃ)(兵庫県尼崎市武庫元町2丁目)
須佐男神社十三重石塔(県指定文化財、鎌倉時代後期 元応二年 1320年、花崗岩、高さ490Cm)
阪神地区における鎌倉時代後期の代表的遺品。伊派の石大工 伊行恒(経)の作品と推定されている。 |
平成17年1月の阪神大震災で倒壊し、修理準備中に塔身が盗難にあった
阪神大震災で盗難に遭う前の塔身
西面に釈迦、南面に定印を結ぶ阿弥陀、北面に、右手与願印、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩を半肉彫りしていた。東面は下記の銘文が入っていた。
「右像立供養意趣者、為二親菩提、法界衆生平等利益也、元応二年(1320)庚申八月廿九日、神主三室藤丸、敬白」
屋根の軒反(のきぞり)が鎌倉時代後期の特色を表している | 相輪は後補のものをのせている |
塔身は、盗難に遭い別石で補っている。現在、石塔は金網で囲まれている
すっきりとした美しい石塔だ。一刻も早く元の塔身を返してほしいと思う
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*阪急神戸線「武庫之荘駅」下車、徒歩20分
(撮影:平成20年2月11日)