長楽寺(ちょうらくじ)石造宝塔(群馬県太田市世良田3119-4)
基礎の底面に鎌倉時代中期 建治二年(1276)の紀年銘があり、重要文化財に指定されている石造宝塔
長楽寺 石造宝塔(重要文化財、鎌倉時代中期 建治二年 1276年、凝灰岩、高さ 187.1Cm)
長楽寺境内の南側、「徳川義季(よしすえ)公累代墓」と石標が建ち、石柵で囲まれた小高い場所に16基の石塔があり、その中央に立っている |
笠
笠は、軒が厚く、軒反はゆるやかで屋根のたるみも少なく、気品に満ちている
宝塔は、相輪を欠失し、笠の一部(後部)を破損する。塔身軸部は筒形で背が高い。首部は一段でやや長く、表面は何も刻まれていない |
基 礎
昭和六年、宝塔の整備積み直し時に、基礎の底面から五行にわたる刻銘が発見された
刻銘:「敬白、奉造立多宝石塔、右所造立如件、建治二年(1276)丙子十二月廿五日、第三代住持比丘院豪」
宝塔の造立者である院豪(いんごう)は、寛元二年(1244)宋に渡り、正嘉二年(1258)長楽寺第三世住職となり、弘安四年(1281)に没した
長楽寺 本堂
長楽寺太鼓門(県指定文化財、江戸時代初期、桁行三間 梁間三間、入母屋造、銅瓦葺)
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*東武鉄道 伊勢崎線 「世良田駅」下車、南方向へ徒歩 約17分。
(撮影:平成22年4月8日)