建咲院(けんしょういん)石塔婆(山口県周南市土井1-5-1)
石塔婆は、碑面上方の梵字は墨書のため消え、下方に鎌倉時代後期 正安二年(1300)の紀年銘と願主名を刻む。
建咲院 石塔婆 (市指定文化財、鎌倉時代後期 正安二年 1300年、安山岩、高さ 167Cm 中央部の幅 62Cm)
建咲院西側、畑の畔道を奥に進むと境界線の寺側に立っている。自然石の石塔婆で、上方が広い空白、下方に願主名・紀年銘を刻む。 |
石塔婆 上部
空白になっており、当初は墨書の梵字があったものと推定されている。
身部下方、紀年銘と願主名 | 刻銘:「沙弥眞口」 |
身部下方、中央に「正安二年(1300)、庚子、二月日」、向って左下に小さく「沙弥眞口」と刻む。
石塔婆、紀年銘
刻銘:「正安二年(1300)、庚子」
現地説明板の図 | 石塔婆、側面 |
建咲院(けんしょういん)(曹洞宗)
陶興房(すえおきふさ)が両親の菩提を弔う為、室町時代中期 文明十四年(1482)に建立した。
*JR山陽本線 新南陽駅前より防長バス 四熊・鹿野方面行きに乗車、「土井橋バス停」下車、西方向へ徒歩 約5分。又は、「新南陽駅」下車、北方向へ徒歩 約16分。
(撮影:平成26年 3月12日)