嘉暦二年銘 大日種子板碑(山形県南陽市竹原655-1)
龍雲院の裏山斜面に立つ、嘉暦二年(1327)銘の置賜型(おきたまがた)板碑で完存する。
嘉暦二年銘 金剛界大日種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、凝灰岩、高さ 261Cm 下幅 98Cm)
板碑は頂部の山形が尖り、その下に二段の切込、身部上方に 金剛界界大日如来の種子「バン」、下部に嘉暦二年の銘が入る |
この板碑は、当地周辺にあった円行寺(えんぎょうじ)のものと推定されている
板碑 頭部
頭頂が三角形に尖り、下に二段の切込、額部(がくぶ)は両端を面取りし、弧状に突出する
身部上方、金剛界大日如来の種子「バン」 | 刻銘:「嘉暦二秊(1327)丁卯三月日、為妙輝禅尼百ケ日也」 |
塔身 下部
紀年銘と願文の刻銘が入る
板碑は、身部が内側に彫り込まれ、額部が21Cm突出する。また、頂部山形の下 二段の深い切込みは両側面におよぶ |
金剛界大日種子板碑(凝灰岩、高さ 175Cm 上幅 61Cm 下幅 74Cm)
板碑は、頂部山形、その下に二段の深い切込、額部は突出し、身部上方に 金剛界界大日如来の種子「バン」、下部は摩耗し判読不能 |
板碑 頭部
頭頂の山形が一部破損する。下に二段の切込、額部(がくぶ)は両端を面取りし、弧状に突出する
身部が内側に彫り込まれ、額部と根部が突出する形状。身部上方に金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する |
*山形鉄道フラワー長井線「梨郷(りんごう)駅」下車、西方向へ 約600m。龍雲院の裏山斜面に立っている。もう一基は、山裾に斜めに立っている。
(撮影:平成22年11月16日)