施無畏寺(せむいじ)宝篋印塔

 施無畏寺(せむいじ)(和歌山県有田郡湯浅町栖原1465)

  京都 高山寺を開いた華厳宗の高僧 明恵聖人の従兄弟、森景基(かげもと)が寛喜三年(1231)に建立した寺院

施無畏寺宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代 観応二年 1351年、砂岩、高さ 225Cm)

塔身正面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
宝篋印塔は、施無畏寺 墓地の入口近くに立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来)

笠の段形は、下は二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で先端がやや外傾し、内は無地

塔身背面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就) 笠の隅飾が一部欠けてるが、堂々たる南北朝時代の宝篋印塔

基礎上端は二段、側面は四面とも無地で 南北朝時代 観応二年(1351)の紀年銘がある

笠の隅飾(二弧輪郭付で、内は無地) 相輪、下から伏鉢・単弁の請花・九輪・単弁の請花・宝珠

宝篋印塔は、基礎下に繰形座を設ける

 白上 明恵(しらかみ みょうえ)上人笠塔婆                   石仏と石塔-目次!

施無畏寺 境内

左から鎮守社・開山堂・本堂・鐘楼(手前)で、いずれも県指定文化財(江戸時代初期~中期)

宝篋印塔紀年順  神峰山寺(かぶざんじ)観応二年銘 宝篋印塔(南北朝時代)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR紀勢本線「湯浅駅」下車、徒歩 約40分

(撮影:平成21年1月27日)