西南院(さいなんいん)五輪塔(弘安四年塔)

 西南院(さいなんいん)五輪塔(弘安四年塔)(和歌山県伊都郡高野町高野山249)

西南院五輪塔(県指定文化財、鎌倉時代後中期 弘安四年 1281年、砂岩、高さ 105Cm)

空輪は宝珠の形、風輪は半球で、上部を水平に切り下部は火輪にくい込ませた形
西南院中庭の奥に四基の五輪塔が安置される、左から二基目 火輪、(軒は厚く、軒反は先端で反っている)

五輪塔 地輪南・東面〔正面の向かって左面(東面)に刻銘が刻まれている〕

刻銘:「奉為菩薩戒、尼如心出離、生死造立之、弘安四年辛巳、一月三日、平□、僧弁」

水輪、(ややひしゃげた形をし最大径は中央)
地輪北・西面(正面に「ア」の梵字を刻む) 材質は砂岩、一石で彫成され均整がとれた美しい姿を見せている

・・・

五輪塔の正面に、大日如来の報身真言「ア・ビ・ラ・ウン・ケン」が梵字で刻まれている (梵字は、下から上に読む)

四基並ぶ向かって左から二基目が弘安四年塔

 西南院(さいなんいん)五輪塔(弘安七年塔)                  石仏と石塔-目次!

西  南  院

弘法大師の高弟 真然大徳により開かれた

五輪塔紀年順  文永寺(ぶんえいじ)五輪塔(鎌倉時代中期)  五輪塔-紀年順-目次

*南海電鉄 高野線 ケーブル高野山駅から南海バス大門行き乗車、「弁天前バス停」下車すぐ。西南院の中庭は、普段立入り禁止になっており、前もっての了解が必要。

(撮影:平成21年4月23日、平成21年6月2日)