野田(のだ)宝篋印塔

 野田(のだ)宝篋印塔(和歌山県有田郡有田川町野田)

  観音寺跡にある南北朝時代の宝篋印塔で、高さが321Cmもある大作

野田宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代前期 貞和二年 1346年、砂岩、高さ 321Cm)

塔身正面、蓮華座上 月輪内に金剛界大日の種子「バン」を薬研彫りする
石塔は、JR藤並駅の北 約800m 阪和自動車道に沿った西側に立つ 塔身西面、無地

笠の段形は、下は二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付 やや外傾し、内は無地

塔身背面、紀年名(貞和二年)・願主・石大工名が刻まれている
塔身東面、無地 完存する。こんな交通量のある所で良く無傷でいられたと思う

切石の上に基礎を置く。基礎上端は二段、側面は四面とも無地

笠の隅飾 (二弧輪郭付で、内は無地。ややそり気味に外傾する) 相輪、下から伏鉢・単弁の請花・九輪・単弁の請花・宝珠

塔身背面の刻銘:「貞和二年(1346)丙戌三月十八日」「大願主沙弥盛範、大工橘国口」

 奥(おき)宝篋印塔                                   石仏と石塔-目次!

橘派 石大工の作品で、総高321Cmの大作

後に阪和自動車道が走る、向かって右400m位の所が有田インターチェンジ

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*JR紀勢本線「藤並駅」下車、北方向へ徒歩 約10分

(撮影:平成21年1月27日)