地蔵峰寺(じぞうぶじ)地蔵石仏

 地蔵峰寺(じぞうぶじ)(和歌山県海南市下津町橋本1612)

  伊派の名工 井野行恒(行経)の手による日本有数の地蔵石仏。早くから堂内に安置されていたので良好な保存状態

地蔵峰寺地蔵石仏(重要文化財、鎌倉時代後期 元亨三年 1323年、砂岩、高さ 323Cm)

地蔵像と光背を一石で刻む。地蔵像は丸彫りに近い。右手に宝塔形を頭につけた錫杖を持ち、左手に宝珠を持つ

光背は、二重円光を陽刻し、上方には密院の如来形座像、左右に地蔵立像の小像を刻む。石材は、有名な和泉砂岩

光背の背面に大きな字で「勧進聖 陽柳山沙門心静、元亨三年(1323)癸亥十月二十四日、大工薩摩権守行経」の刻銘がある

左手宝珠や衣文の柔らかなふくらみ等、精緻に刻まれている

藤白坂の丁石地蔵(一丁)(江戸時代中期、十七体の一体)
塔下王子跡(熊野九十九王子の一つ)、地蔵峰寺の境内にある

地蔵峰寺(じぞうぶじ) 本堂内部

 野田(のだ)宝篋印塔                                  石仏と石塔-目次!

地蔵峰寺本堂(重要文化財、室町時代中期、寄棟造、本瓦葺、禅宗様式)

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*JR紀勢線「海南駅」下車、南方向へ徒歩 約50分(一部熊野古道)。

(撮影:平成21年3月17日)