善国寺(ぜんこくじ)(和歌山県有田市宮原町道136)
和歌山県内に多く分布する形状をした砂岩製の板碑で、室町時代前期 応永十年(1403)の紀年銘がある。
善国寺金剛界大日種子板碑(市指定文化財、室町時代前期 応永十年 1403年、砂岩、地上高 134Cm 幅 22Cm)
板碑は本堂裏の墓地、西側奥に宝篋印塔(市文)と共に立っている。身部は、上方に金剛界大日種子「バン」を月輪内に、下方に銘文を刻む。 |
板碑は、側面から背面は荒作りのままで、正面観が重視されている。和歌山県内に多く分布する形状。
板碑 頭部
頭部山形は尖り、下に二条線、額部は薄く突出する。
板碑上方、頭部山形は蓮弁様に反り、二条線は側面にまで及ぶ。 | 身部下方の刻銘 |
刻銘全文:「景光六十六年 應永十(1403)三月 日」
身部 上方
月輪内に金剛界大日如来の種子「バン」を刻む。
刻銘:「景光六十六年」 | 刻銘:「應永十(1403)三月 日」 |
善国寺(ぜんこくじ)六字名号碑 (江戸時代中期 元禄四年 1691年)
善国寺の門前に立つ名号碑で、正面に「南無阿弥陀仏」の名号が刻まれている。
善国寺(ぜんこくじ)本堂 (浄土宗)
*JR紀勢線「紀伊宮原駅」下車、北方向へ徒歩 約12分。
(撮影:平成25年7月9日)