当尾(とうの)地域の石造美術

  当尾は、「とうの」もしくは「とうのお」と呼ばれる。「浄瑠璃寺」・「岩船寺」を中心とした石仏の里である。

大門仏谷(だいもんほとけだに)阿弥陀磨崖仏

 大門仏谷(だいもんほとけだに)阿弥陀磨崖仏 (京都府木津川市加茂町北大門仏谷)

  当尾(とうの)最古最大の磨崖仏。当尾石仏のハイライトでもある。

大門仏谷(だいもんほとけだに)阿弥陀磨崖仏(平安時代後期、花崗岩、高さ 260Cm)

大きい岩の先端をならし、二重光背型を浅くつくり、裳懸座(もかけざ)の上に坐す阿弥陀如来坐像を半肉彫りする。

磨崖仏 上半部

幅の広い円形のお顔で、肩が盛り上がり首の部分が少ない

地元の人は大日如来と呼んでいるが、阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来と諸説ある。当尾(とうの)地域における最古最大の磨崖仏

磨崖仏 下半部

裳懸座(もかけざ)上に結跏趺坐する。印相が大日如来の「智拳印」とも阿弥陀の「定印」とも見れる。

 焼け仏・たかの坊地蔵石仏                                   石仏と石塔!

草に覆われた小さな道が、磨崖仏の下まで続いている。花崗岩に、半肉彫りされた 丈六(2.6m)の磨崖仏は強烈な印象を与える。

 石  仏-紀年順-目次

*JR・近鉄 奈良駅前から、奈良交通バス 浄瑠璃寺行きに乗車、終点「浄瑠璃寺バス停」下車 徒歩。3年半ぶりに撮り直した。

(撮影:平成22年9月7日)