西福寺(さいふくじ)(千葉県香取市山之辺606)
板碑群、中列、向って左端に立つ。阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする下総板碑で、安土桃山時代 文禄三年(1594)の紀年銘がある。
西福寺(さいふくじ)阿弥陀種子板碑 (安土桃山時代 文禄三年 1594年、黒雲母片岩、高さ 48Cm 幅 57Cm)
身部は、駒形の輪郭を巻き、最上部 天蓋の下、蓮座上月輪内に大きく阿弥陀種子「キリーク」、左右に願文・造立者名・紀年銘を刻む。 |
板碑 頭部
頭部水平、身部は駒形の郭線を巻き、最上部に天蓋(てんがい)を刻む。
紀年銘:「文禄三年(1594)甲午、六月十五日 敬白」 | 向って右側の刻銘 |
阿弥陀種子の向って右に「奉造立 盛光禅門口修善・・・・、妙金 性善 正泉 道口、道口」、
左に「妙法 道琳 妙口、文禄三年(1594)甲午、六月十五日 敬白」の刻銘がある。
西福寺(さいふくじ)(千葉県香取市山之辺606)
板碑群、後列、向って右端に立つ。阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする下総板碑で、江戸時代前期 寛永十六年(1639)の紀年銘がある。
西福寺(さいふくじ)阿弥陀種子板碑 (江戸時代前期 寛永十六年 1639年、黒雲母片岩、高さ 98Cm 幅 73Cm) |
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身部は、中央に主尊 阿弥陀種子「キリーク」を刻み、輪郭を巻く。輪郭に囲まれた種子の上下に天蓋・蓮座、左右に願文・紀年銘 等を刻む。 |
天蓋(てんがい)
天蓋は瓔珞(ようらく)を垂らすが、線刻で稚拙。
紀年銘:「寛永十六年(1639)」 | 向って右側の刻銘(願文) |
西福寺(さいふくじ)阿弥陀種子双式板碑 (千葉県香取市山之辺606)
西福寺(さいふくじ)阿弥陀種子双式板碑 (室町時代 、黒雲母片岩、高さ 53Cm 幅 56Cm) |
板碑群、中列、向って左から三基目。碑面に阿弥陀種子「キリーク」を並列に刻んだ板碑で、室町時代の作品と思われる。
西福寺(さいふくじ)板碑群
板碑群は、前・中・後列の三列、計十六基が安置されている。
大龍寺(だいりゅうじ)阿弥陀・十仏 種子板碑 石仏と石塔-目次!
西福寺(さいふくじ)本堂
本尊は、大日如来。
*JR成田線「大戸駅」下車、南東方向へ徒歩 約13分で大戸神社、大戸神社 南の三差路で東方向へ左折、約650m道なりに歩けば不動院跡。そこから東へ約80mの四辻を左折、突き当りに西福寺がある。板碑群は本堂手前、向って左側に集められ、覆屋内に安置されている。
(撮影:平成25年3月12日)