宝聚院(ほうじゅいん)(千葉県香取市大戸川166)
宝篋印塔形を刻んだ下総板碑で、刻銘は磨滅・剥落し不明。宝篋印塔の塔身に阿弥陀種子「キリーク」を刻んでいる。
宝聚院(ほうじゅいん)宝篋印塔板碑 (南北朝時代、黒雲母片岩、高さ 101.5Cm 幅 51Cm)
境内参道、左手に立つ。身部の宝篋印塔形は、相輪の頂部から隅飾りに宝鎖をかける等 細かく刻まれている。刻銘は不明。 |
板碑 頭部
頭部は水平で、二条線、身部の輪郭はない。
相輪の頂部から笠の隅飾りの上方に宝鎖がかかっている。
身部の宝篋印塔形 | 宝篋印塔形、塔身 |
宝篋印塔形は、相輪が低く基礎が大きすぎてバランスの悪い形になっている。
塔身は、輪郭を巻き内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。「キリーク」は、瓔珞(ようらく)を垂らした天蓋と蓮座で荘厳されている。
宝篋印塔形、基礎
基礎部は、上二段、側面は輪郭を巻き内に下方が蕨手(わらびて)の格狭間を線刻する。
宝聚院(ほうじゅいん)(千葉県香取市大戸川166)
頭部が山形に整形された下総板碑で、碑面に金剛界大日如来の種子「バン」を刻んでいる。
宝聚院(ほうじゅいん)金剛界大日一尊種子板碑 (年紀不明、黒雲母片岩、高さ 81Cm 幅 37Cm)
天蓋の下、金剛界大日如来の種子「バン」を蓮座上に刻む。 | 三基並んだ板碑のなかで、一番古いものと思われる。 |
板碑 頭部
頭部山形は尖った形状、下に二条線、身部の輪郭はない。
三基並んで立つ下総型板碑
中央は、室町時代中期 明応二年(1493)銘の阿弥陀並立図像板碑。
宝聚院(ほうじゅいん)阿弥陀並立図像板碑 石仏と石塔-目次!
宝聚院(ほうじゅいん)本堂
宝聚院は、真言宗豊山派の寺院。
*JR成田線「大戸駅」下車、北西方向へ 約400m。
(撮影:平成25年3月12日)