法蔵寺名号笠塔婆と極楽寺五輪塔

 法蔵寺(ほうぞうじ)名号笠塔婆(滋賀県東近江市大森町)

  日蓮宗の「題目塔」と同じ形式の「名号塔」で、塔身に「南無阿弥陀仏」の名号が刻まれている。

法蔵寺(ほうぞうじ)名号笠塔婆(室町時代後期 天文十年 1541年、花崗岩、高さ 242Cm)

塔身正面の下部、厚肉彫りした蓮座を刻みその上の名号へと続く
塔身正面上部に阿弥陀三尊の種子、下に南無阿弥陀仏の名号を刻む 基礎は四方とも輪郭をとり、格狭間をつくる

塔身、背面は「天文十辛丑年(1541)九月日、洞辛敬白」と刻む

塔身、向かって左側:「三界万霊、六道含識等」と刻む 塔身、向かって右側:「胎蔵界大日真言」を梵字で刻む

塔身、向かって右側は「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」と梵字で胎蔵界大日真言を刻む

彼  岸 花

近くで咲いていた彼岸花

 極楽寺(ごくらくじ)五輪塔(東近江市大森町平尾)

極楽寺(ごくらくじ)五輪塔(市指定文化財、南北朝時代、花崗岩、総高 265.8Cm)

火輪は軒反が強い
複弁反花座の基礎上に立つ。南面は修行門の梵字を小さく刻む 水輪はやや壷型

北面の地輪

 長福寺(ちょうふくじ)宝篋印塔                            石仏と石塔-目次!

西側に通る道路から極楽寺を撮る

 笠塔婆(かさとうば)

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*法蔵寺は近江電鉄本線「長谷野(ながたにの)駅」下車 東へ4Km(徒歩 約 60分)。極楽寺は法蔵寺より南へ 約 500m。

(撮影:平成19年10月13日、平成22年11月5日)