西光寺(さいこうじ)五輪塔 四基

 西光寺(さいこうじ)(京都府木津川市加茂町美浪南 1)

  僧 行基が開いたとの伝承を持つ寺院で、本尊は説法印の阿弥陀如来坐像。

西光寺(さいこうじ)五輪塔 三基 (境内、南北朝時代、花崗岩)

 1.境内、向かって左側の五輪塔

五輪塔は、門を入った左側、三基 並んで立っている 三基共通の、切石の基壇上に台石を置き、その上に立つ

風・空輪は一石からなり、空輪は宝珠の形。火輪は軒口厚く先端で反る。水輪は、やや肩の張った壺型。地輪は通常の方形で、各輪とも刻銘はない。

台 座

台座の形状が三基とも異なり、この五輪塔は、切石の台石を用いる

 2.境内、中央の五輪塔

各輪は、三基とも同じ仕様で、南北朝時代の造立。、中央の五輪塔は一番背が高く、三基とも完存し、三塔殿と呼ばれている

台 座

台座の形状が三基とも異なり、中央の五輪塔は、大和様式の複弁反花座を用いる

 3.境内、向かって右側の五輪塔

風・空輪は一石からなり、空輪は宝珠の形。火輪は両端で反り、先端は垂直に切る。水輪はやや肩の張った壺型で、地輪は通常の方形

台 座

台座の形状が三基とも異なり、この五輪塔は、繰形座を用いる

 4.墓地の五輪塔

西光寺墓地(さいこうじぼち) 五輪塔 (南北朝時代)

広大な墓地の、やや下方に安置されている。火輪(笠)は、緩やかに反る。各輪に五輪塔四門の梵字を薬研彫する。

西光寺 墓地

なだらかな山の斜面一帯に墓塔が建つ

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境内の五輪塔 三基

基壇を三基共通にし、その上の台座に工夫を凝らしている

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*JR関西本線 「加茂駅」下車、東方向へ徒歩 約8分。

(撮影:平成22年10月13日)