安楽寺(あんらくじ)石造宝塔

 安楽寺(あんらくじ)(滋賀県野洲市吉川1399)

安楽寺(あんらくじ)石造宝塔(市指定文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 139.8Cm)

塔身軸部は、舟形を彫りくぼめ四方仏の坐像を半肉彫りする(正面:北面)
石塔は、境内の南側に一石五輪塔等と共に置かれている 塔身軸部は、舟形を彫りくぼめ四方仏の坐像を半肉彫りする(西面)

笠は軒口がやや厚く軒反は緩やかで、頂部に低い露盤をつくる。下端は直線的に切られ、垂木型は刻まれていない

塔身軸部は、舟形を彫りくぼめ四方仏の坐像を半肉彫りする(東面)
塔身首部は、素面で何も刻まれていない 現在の高さは 約140Cmで、六尺塔として造立されたと考えられる

塔身軸部は、舟形を彫りくぼめ四方仏を半肉彫りする(背面:南面)

相輪は九輪の五輪を残し上部を欠失する。塔身軸部に四方仏を刻んでいるのは珍しく、近江では最勝寺(甲賀市、鎌倉中期)塔がある

基礎は直接地面に置かれ、側面は四面とも無地

塔身東面の四方仏 塔身南面の四方仏

半肉に刻まれた四方仏は、やや磨滅が激しいが素朴な美しさを見せている

  江龍寺(こうりゅうじ)宝篋印塔                          石仏と石塔-目次!

安楽寺 本堂

安楽寺は、天大真盛宗の寺院

石造宝塔紀年順  別宮社(べつぐうしゃ)宝塔(国東塔)(鎌倉時代後期)  石造 宝塔-紀年順-目次

*JR野洲駅北口から近江鉄道バス あやめ浜行きに乗車、「堤口バス停」下車 北西方向へ 約600m。

(撮影:平成22年2月24日)