徳源院(とくげんいん)宝篋印塔

 徳源院(とくげんいん)(滋賀県米原市清滝288)

 上段の宝篋印塔(Noは右端からの順番)

  8.文明四年(1472年)銘宝篋印塔 (持清 墓)

笠は後補。下二段、上五段の段形
国史跡、室町 文明四年 1472年、石灰岩、塔身上端まで高さ79.4Cm 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿シュク)

塔身の金剛界四仏は東面が阿シュク(ウーン)、南面が宝生(タラーク)、西面が阿弥陀(キリーク)、北面が不空成就(アク)の各種子を刻んでいる

基礎上端は複弁の反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に宝瓶三茎蓮を陽刻する。格狭間はつくらない

東面(正面)、左右の束に大きく「文明四年(1472)、八月四日」の刻銘がある

相輪は後補。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 室町時代 文明四年(1472)に石灰岩でつくられた持清 墓

  10.無銘宝篋印塔(高清 墓)

笠は下二段、上六段、隅飾は輪郭付き三弧で内に小月輪内梵字「ア」を刻む
国史跡、無銘、花崗岩、高さ 232.5Cm 塔身は四面とも素面で種子は入らない

基礎上端は複弁の反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に三茎蓮を陽刻する。格狭間はつくらない

相輪は完存する(高さ 83Cm)。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 上段十八基で当初の塔身に種子が入ってないのはこの塔のみ

 徳源院宝篋印塔-11(高広 墓)・12(高弥 墓)              徳源院宝篋印塔群ー上段目次

     

道誉ざくら

京極高氏(道誉)が植えたと伝えられる。単弁で、淡紅色の花が咲く えぞひがんざくら の一種

宝篋印塔紀年順   一乗谷遺跡・英林塚(えいりんづか)宝篋印塔(室町時代中期)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR東海道本線「柏原駅」下車 徒歩20分

(撮影:平成20年4月15日)