徳源院(とくげんいん)宝篋印塔

 徳源院(とくげんいん)(滋賀県米原市清滝288)

 上段の宝篋印塔(Noは右端からの順番)

  5.明徳二年(1391年)銘宝篋印塔 (高秀 墓)

笠は下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで内に小月輪内梵字「ア」を刻む
国史跡、南北朝時代 明徳二年 1391年、砂岩、総高 228.2Cm 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿シュク)

塔身の金剛界四仏は東面が阿シュク(ウーン)、南面が宝生(タラーク)、西面が阿弥陀(キリーク)、北面が不空成就(アク)の各種子を刻んでいる

基礎上端は複弁の反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくり三茎蓮を陽刻する

東面(正面)と南面に「明徳二年(1391)辛未、十月十一日円寂仙林寺殿」「同四年癸酉八月時正、中日起立之」の銘文がある

相輪は別物。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 明徳二年(1391)に砂岩でつくられた高秀 墓

  6.無銘宝篋印塔(高栓 墓)

笠は下二段、上六段、隅飾は輪郭付き二弧で内に小月輪内梵字「ア」を刻む
国史跡、無銘、石灰岩、基礎下端から笠上端の高さ 132.6Cm 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿シュク)

基礎上端は反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくり三茎蓮を陽刻する

相輪は後補。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 珍しい石灰石で作られている高栓墓

 徳源院宝篋印塔-7(高光 墓)・9(政光 墓)               徳源院宝篋印塔群ー上段目次

道誉ざくら

京極高氏(道誉)が植えたと伝えられる樹高 約20mの えぞひがんざくら の一種

宝篋印塔紀年順   波豆(はず)八幡神社 宝篋印塔(南北朝時代)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR東海道本線「柏原駅」下車 徒歩20分

(撮影:平成20年4月15日)