波豆(はず)八幡神社宝篋印塔(明徳二年銘)

 波豆(はず)八幡神社 明徳二年銘宝篋印塔(兵庫県宝塚市波豆字谷田東掛2)

波豆八幡神社宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代 明徳二年 1391年、流紋岩、高さ 171Cm)

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)
板碑の右側に立つ。基礎正面のみ近江文様の三茎蓮をいれる 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)

宝篋印塔は複数の人が結集をつくり逆修供養塔として造られた

笠は下二段、上六段で隅飾(すみかざり)は輪郭をとった二弧

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏を刻む(ウーン:阿シュク如来)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就) 基礎上下部にみられる複弁反花は上で強くふくれる南北朝時代の様式

基礎正面、近江文様の三茎蓮

基礎向かって右に「逆修一結衆等」、左に「明徳二年辛未三月日」の銘文が刻まれている

相輪部、下から伏鉢、複弁の請花、九輪、請花、宝珠が欠ける 隅飾(すみかざり)は、輪郭をとり、二弧とする

基礎西面

基礎正面以外の三面は、輪郭を巻き内に格狭間(こうざま)を刻む

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波豆八幡神社の南側に隣接する千刈水源池。今は人造池の下に沈んでいる石切場があった

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*阪急・JR宝塚駅より阪急田園バス「波豆行き」乗車、終点の「波豆バス停」下車 徒歩5分。JR三田駅からのバス便もある。

(撮影:平成19年11月10日、平成21年4月7日)