徳源院(とくげんいん)(滋賀県米原市清滝288)
上段の宝篋印塔(Noは右端からの順番)
2.嘉元二年(1304年)銘宝篋印塔 (貞宗 墓)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子をを薬研彫りする(ウーン:阿シュク) | ||
国史跡、鎌倉後期 嘉元二年 1304年、花崗岩、総高 256.2Cm | 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀) |
塔身の金剛界四仏は東面が阿シュク(ウーン)、南面が宝生(タラーク)、西面が阿弥陀(キリーク)、北面が不空成就(アク)の各種子を刻んでいる
笠は下二段、上六段、隅飾は三弧輪郭付きで内に蓮座と小月輪を陽刻し梵字「ア」を刻む
隅飾の三弧は大型宝篋印塔を荘厳化するために発生した
相輪(高さ 91.2Cm)は当初のものが完存する | 在銘塔中三番目に古い嘉元二年(1304年)の銘で貞宗の墓塔 |
宝篋印塔は相輪から基礎まで完存し均整が取れた美しい姿をみせている
基礎上端は反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくり三茎蓮を陽刻する
東面(正面)と南面の束に「嘉元二年八月十八日」「相当百ヶ日造立供養了」と刻む
徳源院宝篋印塔-3(頼氏 墓)・4(高氏 墓) 徳源院宝篋印塔群ー上段目次
伊吹山のふもとをはしるJR東海の列車
徳源院は伊吹山(1377m)に近く、駅(JR柏原駅)から徳源院へ行く道での風景
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*JR東海道本線「柏原駅」下車 徒歩20分
(撮影:平成20年4月15日・平成18年10月7日)