称念寺(しょうねんじ)薬師堂 石造宝塔

 称念寺(しょうねんじ)薬師堂(滋賀県高島市マキノ町上開田96)

称念寺(しょうねんじ)薬師堂 石造宝塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 259Cm)

笠は頂部に露盤、四隅に降棟、笠下に斗栱を表す二段の段形をつくる
石塔は、薬師堂の手前、杉の大木の下に立っている 塔身の上端に、高欄形と首部を無地でつくりだす

笠 裏面

笠下に斗栱部を表す二段の段型をつくり、その下に円形の請座をつくる

塔  身

塔身は円筒形で、側面は無地

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪で、九輪は八輪を残し、上部の請花・宝珠を欠失する。相輪以外は、完存する

基  礎

側面は、四面とも壇上積式で、内に格狭間をつくる

笠の軒口は厚く、軒反(のきぞり)は両端で力強く反っている。相輪が完全であれば 約3mになり、十尺塔として造立された

妙昌寺 薬師堂 (元この地にあった天台宗西明寺の仏堂であったと伝える。)

本尊の薬師如来(平安時代後期 延久六年 1074年、高さ 215Cm)は、一木造でこの時代の基準を示し、重要文化財に指定されている。

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妙昌寺 薬師堂

石柱に、薬師瑠璃光如来と刻まれている

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*JR湖西線 「マキノ駅」下車 北方向へ 約2.8Km。駅前 観光案内所のレンタサイクルを利用すると便利。

(撮影:平成22年11月2日)