西光寺(さいこうじ)石造宝塔

 西光寺(さいこうじ)(滋賀県蒲生郡竜王町大字山之上3465)

西光寺石造宝塔(町指定文化財、鎌倉時代後期 正和元年 1312年、花崗岩、高さ 127Cm)

笠は頂部に露盤、四隅に降棟、軒下に二段の段形を刻出する
石造宝塔は本堂の手前、向かって左側にある 塔身上部は、円板状の上に首部をつくりだす

塔身軸部は、ほぼ円筒型で四面に扉型を刻出する。正和元年(1312)の紀年銘がある

相輪は、欠失し一石五輪塔の上部を載せている
基礎側面は、三面が開蓮華で、一面が宝瓶三茎蓮の文様 竜王町島の八幡神社宝塔(重文、1316年)と似た造りをしている

基礎側面は一面のみ宝瓶三茎蓮

基礎は壇上積式で、側面は格狭間をつくり内に開蓮華が三面、宝瓶三茎蓮を一面を陽刻する

  西光寺(さいこうじ)五重石塔(本堂前)

西光寺(さいこうじ)五重石塔(鎌倉時代後期、花崗岩)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(正面:阿弥陀)
五重石塔は、宝塔と並んで本堂側に立っている 初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(南面:弥勒)

鎌倉時代後期風の軒反が美しい

相輪は完存する。下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 西光寺には、この層塔の他、もう一基文保三年(1319)銘の層塔がある

基礎は、四面とも輪郭を巻き、内に格狭間をつくる

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西光寺 本堂と境内

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*JR近江八幡駅から近江鉄道バス 竜王ダイハツ前行きに乗車、「山之上バス停」下車 徒歩5分

(撮影:平成20年10月27日)