懸所(かけしょ)宝塔

 懸所(かけしょ)(滋賀県守山市金森町753)

懸所(かけしょ)宝塔(重要文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 374Cm)

大型で細部のつくりもきめ細かく彫られている宝塔の名品 塔身は胴部と首部を別石とし、胴部は四方に扉型を刻む

屋根は降棟(くだりむね)・隅棟(すみむね)を刻出し、軒下に三段の段形をつくり整備する

相輪は完存し、頂上の宝珠には火焔状を刻みだす 昭和41年の修理の際、塔身奉籠孔から六角水晶塔他がでた

塔身の胴部上部は円板部を作り、首部は二段にして下段に縁高欄、上段に柱を刻んでいる

基礎(向かって左側面)

基礎は四石でつくられ各面を二区に分ける。各石に格狭間を入れ 内に孔雀(くじゃく)を一羽を向き合う形で彫刻する

基礎 右側面の対向孔雀文様
基礎 背面の対向孔雀文様 屋根の軒反(のきぞり)も力強く美しい

基礎 正面の対向孔雀文様

対向孔雀は近江のすぐれた石塔装飾法で、四面とも対向孔雀で装飾されているのは他に例がない

 東門院(とうもんいん)五重石塔                       石仏と石塔-目次!

この石塔は、もと金ヶ森石ノ戸にあったものを江戸時代に現在の地に移されたという

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*JR東海道本線「守山駅」下車 徒歩25分、もしくはJR守山駅前からバス「金森バス停」下車 徒歩2分。通常閉門の為、事前に管理者:[善立寺(ぜんりゅうじ)]に連絡が必要(077-582-2086)。

(撮影:平成20年4月19日)